卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト 浅沼 進

 

 

 

 

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取材メモ 冬から春へ 石巻・山形‐雪が降り、山も海も喜んでいる
JR石巻駅では石ノ森章太郎の仮面ライダー、サイボーグ009が迎えてくれる 寒い時は寒く、暑い時は暑い。 日本の四季はこの当たり前の季節の変動を受け入れて、それに合わせて生活してきた。 2月、宮城と函館に行き、車中から降り頻る雪を眺めながら、前夜、青果市場関係者が語っていた言葉を思い出した。 「今年は雪が降らず暖かい日が続くので山に雪が積もらず、春先からの水不足が心配だ」 宮城県石巻市で行われた青果市場セミナーに行った。 会場は南三陸のホテル観洋でフロントは5階、会場となった会議室は1階で波打ち際になる。熱海など海岸に建てられた大型ホテルは大抵こうなっている。 宮城県の青果市場は中央が仙台1市場…
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佐賀青果に学ぶ‐県下8市場取扱高の70%シェア
佐賀青果市場 民設民営の地方卸売市場 「佐賀青果市場」が存在感を増している。佐賀青果は3年連続で100億円を突破、佐賀県下にある8青果市場の取扱高の約7割を占めている。交通の要衝にある立地とJA系市場の利点を活かした機能を整備し、博多、北九州、久留米の、三つの中央市場や熊本など、全国屈指の大型市場に挟まれる形で位置している中で県内、県外に広域流通拠点市場としての存在感が増しつつある。 近年、改正市場法などの追い風もあり、年商100億〜200億円の地域拠点地方市場が活気付いている。佐賀青果市場がなぜ活性化に成功しているのか、取材した。 1.(株)佐賀青果市場の概要 佐賀青果市場の令和5年3月期決…
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さっぽろ雪まつりを見た
さっぽろ雪まつりを見た。 2月7日と8日、札幌に行った。 仕事なのだが、飛行機を取るときに満席に近かった。札幌はやはり人気だなと思っていたら「さっぽろ雪まつり」だった。 パソコンとスマホがあれば「一人在宅勤務」なので、どこでも仕事ができる。 札幌でも1日目は時間があったので図書館に行こうと思った。 市電に「中央図書館前」があるが、市電乗り場は駅前ではない。 ぶらぶら歩いていくと時計台にぶつかり大通り公園である。 公園の中を通り、雪まつりを見ながら図書館に行き、帰りも地下鉄駅のある「すすき野」に降りたら、そこもやっぱり「氷の彫刻展」をやっていた。 私の勤務先は主に「図書館」で、喫茶店と同じくらい…
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24年問題と市場流通その2〜運送業界の立場から
大きく被災した能登半島にある七尾。市役所正面には無名塾・仲代達矢氏筆の「市民のねがい」がある。七尾市は和倉温泉に接し与謝野晶子の歌碑もある文化都市である 明けましておめでとうございます 年末も新年も変わらずめでたいと思っていましたら、能登半島地震、羽田空港着陸事故と相次ぎ、大変な年の幕開けとなりました。私は昨年度、能登半島の七尾に5回行き、金沢や富山にも行きました。七尾線も甚大な被害を受け、七尾―和倉温泉間は復旧の目処が立っていないようです。熊本を上回る被災となったようで心配です。1日も早い復興を祈念します。 いよいよ「物流の24年問題」がスタートしました。 昨年6月に国の物流政策パッケージが…
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24年問題と市場流通その1
豊洲市場水産部搬入口 24年問題がいよいよ現実の課題となる。2023年6月に出された「緊急に取り組むべき抜本的・総合的な対策」(物流政策パッケージ)に基づくトラックドライバーの労働時間上限規制が、24年4月からスタートする。市場業界として24年問題にどう対応すべきか、国の政策として出された「物流政策パッケージ」を市場流通において、どのように具体化できるのか、改めて市場流通における24年問題と卸売市場の物流機能強化について検証する。 1.「物流の政策パッケージ」とは何か‐戎井 卸売市場室長講演 農水省大臣官房・食品産業部食品流通課の戎井靖貴・卸売市場室長は、各地市場等において「物流革新に向けた政…
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各地市場の取組

市場法の抜本的な見直しに直面し市場の責任で独自に取り組む経営戦略が求められています。各地の先進事例を紹介します。

卸売市場の課題

現行市場法の何が問題でどう変えるべきか。行政責任による市場整備から民間主体に移行しつつある開設、運営や取引における規制緩和の問題を検証します。

その他・食一般

食の世界、流通の世界で今、何が起きておりどう考えるべきか、豊洲移転の問題はじめ食一般に関する雑感、レポートを掲載します。